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CT部門の現況

琉大病院放射線部のCT画像室の近況についてご報告致します。
現時点ではCT部門の状況に大きな変化はありませんが、3台目のCT導入が決定しており、導入後は状況が変わるかもしれません。
昨年に引き続き、2台のCT ( GE社製64列 Light Speed VCT、東芝社製320列Aquillion One )が稼働しており、1日の検査数は、予約枠・外合わせると70~80件程度の撮影をこなしています。また、CTガイド下の手技(生検、ドレナージなど)も月に数件行っております。
CT担当の業務は、主に新入局員をはじめとした若手放射線科医が担当しており、検査日1-2日前には予約検査の撮影条件を決定します。造影の場合、前もって腎機能やアレルギー歴など電子カルテにてチェックします。また、造影検査時は造影剤の準備や検査後の抜針も行っています。検査が妥当でない場合は、主治医へ直接確認をします。
これらの業務に結構な時間が割かれてしまうのですが、若手放射線科医にとっては撮影プロトコルを学ぶいい機会となります。
技師に関しては、CT1台に1人の技師が担当し、3D作製+電話対応の技師1人が常駐しております。
CT部門では日々、日常診療から臨床研究まで活動し、よりよい検査、診療のため、医師、技師、看護師と協力しあって頑張っています。

文責 儀間 清悟

IVRの現況2016

琉大病院放射線科のIVRについて、近況をご報告致します。ここしばらく、血管造影室のハード面において機器の更新などの大きな変化はありません。琉大病院には血管造影室が3室あり、循環器専用となっている血管撮影装置を除いた2台(フィリップス社製、東芝社製)を他科と調整しながら使用しています。また、しばしば手術室の血管撮影装置(シーメンス社製)を使用し、他科と連携したハイブリッド治療を行っています。
Drの体制面においても、平安名先生を中心としたここ数年の編成に大きな変化はありません。最近では、4月から琉大病院に帰って来られた渡口先生にも、IVRの経験が豊富ということで少しずつ加わってもらっているところです。
IVRグループでは、3か月を基本として新入局の先生方にローテーションしてもらっています。全く経験の無い状態での指導は中々簡単にはいかないこともありますが、皆やる気をもって取り組んでくれるため非常に楽しく、かえってこちらのモチベーションになっております。短い期間ですので、十分な修練が出来ているとは決して言えないかもしれませんが、少なくとも若い先生方が市中病院に出た際に最低限の働きをしてもらい、諸先輩方のサポートになればと思う次第です。
近年、当院における症例数の増加については、折に触れ周知のことと思います。2014年は165件、2015年は234件の症例がありました。2016年はさらに増加傾向にあり、1~6月の上半期では142件と2年前の年間症例総数にほぼ迫る勢いです。さらにこの原稿を書いている7月は、月間の症例数が30件と最高記録を達成しました。このペースで症例を積み重ねていった場合、2016年は300件前後になるのではないかと思っています。
このように症例数が増加している原因については一概には言えないと思いますが、最近特に目に付く点としては、CTガイド下生検の依頼が増えたことが挙げられます。実際、7月には6件のCTガイド下生検を行い、月間記録の要因となりました。琉大病院の特徴の一つとして、県内の腫瘍関連の症例が集まりやすい病院ということがありますので、CTガイド下生検は今後も当院IVRの軸の一つとなっていくのではないかと思っております。
症例数が増えるにしたがって、それに追い付かない様々な問題(われわれやコメディカルのマンパワーの問題、血管造影室の使用枠の問題など)がありますが、現在は過渡期だと思いますので、一つ一つ解決しながら良い方向に向かっていけばと願っています。

文責 安座間 喜明

MRI部門の現況2016

当院のMRI部門の現況をご紹介します。
現在、琉球大学医学部附属病院では昨年と同様に2台のMR装置が稼働しています。1.5T MR装置(Magnetom Avanto, Siemens)と3T MR装置(Discovery750, GE)です。検査件数の予約枠は22~24件で、これに枠外検査を併せて1日25~30件の検査を行っています。
今年度のトップニュースとしては遂に3台目のMR装置導入の計画が現実化してきていることです。今年でAvantoは11歳、Discoveryは6歳となりました。彼らも新人の活躍を大いに期待していることでしょう。
そして昨年より、琉球大学MRI部門の向上のため、技師と医師によるMRI勉強会が定期的に開催されるようになりました。この勉強会では技師長によるMRIの基礎的な講義、医師からの技師へのフィードバック(撮影で工夫されていて読影に役立った症例や撮影の適正化が必要な症例など)、技師が工夫して最適化したテスト画像の検討や医師が出す撮影指示に対する技師の医学的な疑問点を解決するための症例検討などを行っています。
これまで琉球大学ではすべてのMRI撮影を専任の技師が行ってきましたが、緊急で必要な頭部MRIの撮影などは誰でも施行できるようにと、若い技師さんたちがトレーニングを始めています。寒くて少し薄暗いMRI室に活気がみなぎっており、嬉しい限りです。
研究面では、昨年に続き「T2*mapによる子宮頸癌の悪性度判定・治療前効果予測」や、もうお家芸に達した「PC-MRIによる肺血流評価」をテーマに放射線科主導の臨床研究が進んでいます。他には脳外科や耳鼻科のfunctional MRIの研究も行われています。
筆者は今年で入局8年目になりますが、入局した2009年当初はMRIのダイナミック撮影は手押しでしたし、頭部MRIのルーチンに拡散強調像は入っておりませんでした。今や最新のMR機器ではT1WIとT2WIが同時に得られたり、CTのように再構成が可能なthin sliceの撮影が高速で得られたりと技術革新が目覚ましく、日々勉強の毎日です。こんな若輩の私でさえ、数年前の昔が非常に懐かしく感じられます。先輩方に至ってはその思いはもっと感慨深いものと思います。さて5年後は一体どうなっているのでしょうか。技術の進歩とともに我々もしっかり成長して、質の高い医療を提供できるように努力していきたいと思います。

文責 土屋 奈々絵

核医学部門の現況

PETセンター(通称FIMACCファイマック)、絶賛稼働中です!
日頃より、読影レポートや他科とのカンファレンスにてPETの必要性をご説明頂いている同門の先生方のご尽力に感謝申し上げます。
さて今年度のPET検査数は、稼働4年目にしてやっと一日平均二ケタが狙えるところまでたどり着いております。現在PET/CTカメラ1台のみですので、一日MAX 12件の検査枠ではよくやっていると思います。とはいえこの増加は、自ら営業や講演に飛び回ってくださった村山先生や、いつも患者及び紹介元への迅速な対応をして下さっているFIMACCスタッフ一同の働きによるところが大きく、今後も皆様のお力を借りつつも、チーム一丸となって頑張って行きたいと思います。
また大学でもPETによるがん検診を開始しております。自腹で10万円超の検査ということで件数はそれほど多くはありませんが、詳細な画像の解説とコンシェルジュ(新里さん、下條さん)によるきめ細やかな対応は好評をいただいております。ご希望やご紹介の心当たりなどございましたら医局(098-895-1162)までご連絡ください。
さて、PETの登場でだいぶ出番が奪われたRI検査ですが、巻き返しを図るべく今年もまたマニアックな新薬の薬価収載がありました。1つは診断薬であるオクトレオスキャン(111In-インジウムペンテトレオチド、富士フィルムRIファーマ)です。オクトレオスキャンはソマトスタチン受容体への集積により、症状や臨床所見はあってもCTでなかなか指摘できないことが多い神経内分泌腫瘍(NET)を描出することができますので、手術部位や転移の診断に有用です。またもう1つは治療薬であるゾーフィゴ(223Ra-塩化ラジウム、バイエル)です。適応は骨転移を有する去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)ですが、以前は授業で「医療では使用していませんよー」と学生に教えていたアルファ線を用いた世界初の放射性医薬品です。何かと高価な新薬が話題に上る昨今ですが、ゾーフィゴもご多分に漏れず月イチの注射が60万円を超えますので、県内ではまだ使用経験は無いようです…。
最後になりますが、今年度は絶えて久しかった核医学専門医が2名も!(椿本先生、東江先生)誕生しております。飯田先生が一旦核医学診療から離れるのは心細いですが、こうした新たな人材の活躍によって、がん診療とともに生体の機能・代謝を評価するRI・PET検査の有用性が臨床の現場に浸透することが期待されます。

文責 千葉 至

核医学部門

放射線治療部門の現状

放射線治療部門は今日も忙しく稼働しています。業績は右肩上がり、症例数や収益は増加の一途をたどっており、上場できるなら超優良企業株といえる状況かと思っております。
年間患者数は年間600人を超えました。うち高精度治療に関しては、IMRTの概数で脳30例、頭頸部60例、前立腺30例、直腸肛門癌で15例程度、oligo-metaに対する緩和照射でもIMRTを活用しています。特に頭頸部腫瘍に関しては、チーム全員の頑張りと河島先生のご指導もあり、ものすごい鋭角の立ち上がりが達成できました。
肺定位も年間20例はこなし、脳定位も年10例前後、TBIは30例程度となっています。治療医は5名(専門医3名)、技師6名、物理士1名、技術補佐員(非常勤)1名、看護師2名(うち放射線療法看護認定看護師1名)、事務1名と、スタッフの増員はあるものの、照射が終了するのが22時頃になることもあり、医師に関しては年明けから5月末まで午前様が当たり前の状況でした。
小線源治療では、子宮頸癌に対するIGBTが最高で週に11件施行することがあり、月曜では枠が足りず、水・金と3日に割り振ることもありました。那覇市立に出向中の橋本先生に毎週月曜に応援に来てもらって、何とかこなしています。前立腺癌に対する小線源治療も枠が2倍になり、今年度は40例を超える見込みです。こちらは一時期ですが待ちが9か月を超える異常事態となり、他府県に紹介を出したほどでした。

照射件数が多すぎて、ついに第2治療室は壁の遮蔽の問題から患者を制限せざるを得ない状況になりました(個人的にはやっと持てる設備のポテンシャルを使い切った感じがします)。ですが、クオリティーコントロールにも手を抜きません。各種チェックリストを医師も技師も作成し、ねちねちチェックしています。おかげで未然に防げたインシデントは数知れず。それでも起こったインシデントに関しては職種によらず速やかに報告・共有、翌朝には改善策を朝ミーティングで熱く議論することもしばしば。

外来も多忙を極めています。新患も次から次にやってきます。沖縄県から支援を受けていたクラスター事業の成果もあり、他診療科の先生が放射線治療の重要性を理解してくれている表れだと思います。うれしい悲鳴なのですが、ついに外来も受診制限を設けざるを得なくなりました(ご紹介の際は地域連携室を通していただくようお願いいたします)。平安名先生は外来をこなすために、月曜に外来枠を増設してまで対応しております…IVRも医局長業務もあるのに…お疲れ様です。
病床も7床まで減らしましたが、回転率が100%を超えることも珍しくありません。離島からの転院も積極的に受け入れ、化学療法を当科単独で行うこともあります。

かといって、アカデミックな業務がおろそかになっているわけでもなく、戸板先生はJCOGで新しい臨床試験を立ち上げる準備を続けていますし(子宮頚癌術後IMRTの多施設臨床試験)、前本先生はESTROで発表も行い、今年度には学位も取得します。草田先生も大学院3年目として来年には学位取得予定です。垣花先生も今年は物理学会を主催しますし、こちらも日々超多忙です。

これが出版される頃には、『あの時期はマジでやばかったンスょ~』なんて言いながら酒が飲めることを期待しています。

文責 有賀 拓郎